ExThird -エクサード-

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2022-11-03

◆ RPGツクールMVTrinity(PS4/Switch)作品感想 ◆

PS4版とSwitch版の両機種で遊べる作品となります。

完全超悪モモタロンド

作者

KADOKAWA公式(湿度ケイ)

プレイ時間

6時間 (クリア)


 サンプルゲーム。

 オーソドックスなタイプの長編RPG。これは――すごいですよ。コンテスト投稿作品なら大賞を狙えるくらいのパワーを持った作品です。

 ワールドマップ、多彩なロケーション、ところどころに任意で戦える強力なボス、悩ましい性能の装備――RPGの、ゲームとしての楽しさを押さえながらも、なんといってもシナリオが素晴らしい! 演出が素晴らしい! 音楽や効果音の使い方、キャラのアクションなどなど、見所満載!

 序盤はコミカルな展開が多めですが、中盤あたりから爆発的に面白くなって、先へ先へ、クリアせずにはいられなくなりました。

 たぶん全ての要素を見ましたが、凄まじいボリュームでもあります。サンプルゲームでここまでやる? っていうくらい本気度のある作品です。

破境の福引所

作者

KADOKAWA公式(フォトショ職人)

プレイ時間

2時間30分 (クリア)


 サンプルゲーム。

 謎の福引所で「金の玉」という謎のアイテムを引き当て、謎の世界へ飛ばされた謎(記憶喪失)の主人公。謎だらけの状態から始まる物語の結末やいかに…。

 なにはともあれ、会話が面白い! シナリオ進行のたび、毎回村人全員に話しかけてました。地味にすごいと思ったのが、そんな村人の会話の多くは、テキスト自体は短め。ズバッと、面白いセリフをキメているということ。個人的にメッセージって、なにか設定を語ろうとか、面白いこと言わせなきゃとか、色々考えていくと長くなりがち。とても苦手。このゲームはプレイ時間は短めで村人との絡みもそこまで多くはないはずなのに、クリアする頃にはみんな憶えている。魅力的なキャラ作りの参考になるかなと思いました。

 もちろん、メインストーリーもコミカルとシリアスの絶妙な配合で、最後までだれることなく一気に遊べました。

 ゲームとしてはオーソドックスなタイプのRPGで、特にギミックが豊富で、ダンジョンの仕掛けのサンプルには困りません。もっともっと語りたいけど、実際遊んで! アレとか必見だけど、やればわかる!

 作者目線では、コンシューマツクールは素材がみんな一緒なので、「おお、こういう使い方をしたのか!」ってなりますね。短時間のプレイでRPGの主要な要素は学べると思います。「そうそう、こういうの忘れてた! 入れとこう」ってなるかなぁとも。

 プレイヤーが任意で入力できる文字列は「マッスル」にしました。

ニナと鍵守の勇者

作者

KADOKAWA公式(ゆわか)

プレイ時間

1時間 (クリア)


 公式配信作品。

 RPGツクールMVのサンプルゲームのツクトリ版。

 モンスター退治やアイテム入手の依頼をこなして進行するタイプのRPGですね。壮大な物語の第一章という内容で、二章以降はプレイヤーが自由に作ってねというスタイル。

 バトルイベントやダンジョンの仕掛けなど、短い間に色んなテクニックが使われています。あとほとんど全てのオブジェを調べられてすごい凝ってるなと。

 けっこうボスが強いので、ナメてかかると危ないですね。ラスボス戦はほんとギリギリでした。回復アイテムはちゃんと余裕をもっておこう。表示されるメッセージにもちゃんと従おう。

 条件を満たすと入れる開発室では二章以降のイメージを膨らませるための未登場のキャラの設定を見られたり、ミニゲームが遊べたりするので、こちらも頑張って見つけてみよう。ミニゲームはツクトリ用に新規で作られたものだそうです。

 ニナめっちゃ可愛かったです。

戦国時代 ―The age of civil wars― 天下への道

作者

KADOKAWA公式

プレイ時間

記録なし (クリア)


 公式配信作品。

 ロックバンド「戦国時代―The age of civil wars―」とのコラボ作品。

 倉庫に眠っていた楽器によって覚醒したメンバーがバンドを結成し、天下統一を目指して地区大会(戦闘)を勝ち抜いていくゲーム。ファンタジーRPGに例えると闘技場のイメージ。ささやかな育成要素として、指定したメンバーにトレーニングを行うことができます。

 DLCとしても使用可能な楽曲が熱いです。「火炎のSaGa」という曲はこのゲームのために制作されてそうですね。すごい。

ツクスタ BBQ Fantasy

作者

KADOKAWA公式

プレイ時間

記録なし (クリア)


 公式配信作品。

 ツクトリ発売前後に配信されたネットラジオ番組「佳奈と英美里のツクラー'sスタジオ」の番組内で制作されたゲーム。僕もラジオ毎回観てました。なお、番組は既に配信終了しています。

 パーソナリティの植田佳奈さんと加藤英美里さんはツクールは初めてということで、あれやろうこれやろうって詰め込んでいく様子が楽し気でしたね。

 番組収録の打ち上げにBBQをするため、食材を求めて東京(具体的には浜松町)をさまようゲーム。暴走した野菜や新鮮な肉を力づくでゲットしてゆくのですが、ほんのり寄り道イベントなんかもあったりします。

 番組内で作っていたイベントを実際にプレイするのは妙な感動がありました。